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岳18巻 ~最終巻~ 感想(ネタバレ)

「岳」18巻が8月30日に発売されました。
最終巻です。

「岳」を最初読んだのは、確か2卷か3巻が発売されたときだったと思います。
新刊が本屋で平積みになっていておもしろそうだなと思って1巻を購入したのがきっかけでした。

「大自然の中では人の命も小さいもんだなあ」というのが最初の感想でした。
生と死をリアルで身近に描いていて、登場人物が死ぬたびに
頑張って生きなきゃと思わせてくれる漫画でしたね。

「岳」の影響で、夢枕獏さんの「神々の山嶺」を読んだり
NHK趣味悠々の「田部井淳子の登山入門」を観たりで
登山に興味を持つようにもなりました。
(高尾山しか登っていませんが・・・)

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これ程ハマった「岳」も
途中から人が死ぬ話が多すぎてマンネリ化してきたなあと思うように。
しばらくして、死なない話も出るようになりましたが
この漫画はやはり、人の死を描いた話の方がおもしろいんですよね。

さて、18巻、最終巻の感想ですが
舞台は最終巻に相応しく世界最高峰のエベレストです。
登頂でさえ難しいエベレストで主人公が救助する話になっていて
登山と生と死がテーマの「岳」らしい終わり方だったと思います。

今まで、主人公の島崎三歩は日本の北アルプスで
当たり前のように救助活動をしてきました。
それは、救助できる人が救助するという範囲をでていませんでしたが
今回は違うんです。
救助できそうもないのに救助するのです。
ジョージ・マロリーが「なぜ山に登るのか?」という質問に
「そこに山があるから」と答えたように
最終巻で三歩は、「助けを求める人がいるから助けに行く」と
無言で語っているように思います。
自分の命がなくなる確率が高くても
助ける人がいるから助けに行くというわけです。

酸素ボンベなしにヒラリーステップを三往復(二往復?)するなど
少年漫画のようになってしまい、ハッピーエンドでない最後だったりと
三歩が好きな読者からすると納得いかない終わり方だと思いますが、
その分「人を助けれる人間になりたい!」と
痛烈に思わせるラストになっています。

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