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「本日のバーガー」3巻(ネタバレ)感想~人間ドラマよりハンバーガーが主役~

本日のバーガー

「本日のバーガー」の魅力は、人間ドラマより様々なハンバーガー!

主人公の神宮寺は、食品を扱っている商社プリンス物産を辞め、ハンバーガーショップを開店します。
しかし、前の会社の上司、畑中部長は神宮寺を自分の部下に呼び戻そうと、1巻からずっと画策します。
それは、畑中部長が神宮寺へ自分の知識、経験、など全てを教え、優秀な部下に育てあげたため
神宮寺をどうしても手放したくなかったからでした。
畑中部長は、神宮寺が会社に戻ってきたときのために自分の部署に新たな人員を補充することもしませんでした。
そのため、畑中の部署は業績が落ち、会社はなんらかの対策を取らなければならなくなります。
そこで、畑中部長の上司、石田常務は畑中を子会社に異動させることにします。

・・・というのが2巻の終わりまでのあらすじ。

神宮寺は自分のハンバーガー店を持つほどハンバーガーでの経営にかけています。
(開店するには、かなりの資金が必要です。)
ハンバーガー店の経営が失敗したという時期なら分かるのですが
店をオープンしたばかりでハンバーガー経営に頑張っているときに、
辞めたばかりの会社に戻れというのは無理がありすぎるのでは・・・。

畑中部長が神宮寺にただならぬ愛情を持っていることはわかりますが、
自分の感情に支配されてしまって会社の利益をまったく考えないやり方では、
普通の会社なら管理職(しかも部長に)になることはできません。
仕事のやり方が新入社員レベルです。

他の登場人物もだいたいこのような感じなので、
登場人物の気持ちを考えながら読んでしまうとムカムカしてしまいます。
この漫画は、登場人物に感情移入しないでサクサク読み進めば、
ハンバーガーに注目できるので、面白く読めます。
美味しそうなハンバーガーの話は、本当面白いです!!

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3巻で登場した世界のハンバーガーを紹介!

◎第16話 若き日の夢
セルビアン・バーガー(セルビア)

バルカン半島にあるセルビアは何世紀にもわたり、様々な人種が混じって食文化も多様なのが特徴。
その多様な料理を使ってハンバーガーにしたのがセルビアン・バーガー。
パティは、「プリャスカヴィツァ」と呼ばれる牛、豚、羊、三種の合い挽き肉を使用。
他の具材は、「カイマック」というトルコ原産の発酵乳製品。
(トルコ、バルカン半島、中東、中央アジアで人気。味はクリームチーズに似ている。)
ソースは、「アイヴァル」という微塵切りにしたパブリカ、茄子、葫、玉ねぎ、唐辛子に
オリーブオイル、レモン汁、塩を加え、煮詰めたもの。

◎第17話 新人は女子大生!
フィッシュ&チップスバーガー
(イギリスのフィッシュ&チップスを参考したオリジナルバーガー)

タラのフライ、チーズ、ハッシュドポテトをバンズに挟み
モルトビネガーとレモンでつかったソースをかけて出来上がり。
イギリスでは、国産ブランド肉を使用したハンバーガーが人気で、
魚のフライを挟んだものは、フィッシュバーガーでなくフィッシュサンドと呼ばれている。
ここでは、魚フライのバーガーはイギリスの国民食ともいわれるフィッシュ&チップスの
フィッシュ(タラなどの白身魚)を挟んだのが起源ではないかと推測しています。
というのも他の魚を挟んだバーガーはフィッシュバーガーではなく、他の呼ばれ方をしているからです。
サーモンはサーモンバーガー、まぐろはツナバーガー・アヒバーガー、など。

◎第18話 異文化とバーガー
マック&チーズバーガー(アメリカ)

アメリカではマック&チーズ、イギリスではマカロニチーズ、カリブ海の周辺国ではマカロニパイ。
と呼ばれるマッケンチーズは、、
マカロニに玉ねぎ、バター、牛乳、チェダーチーズで味付けしたものです。
イギリス、アメリカでは定番の家庭料理で、学食には必ずといっていいほどメニューにあります。
その起源は、14世紀のイタリア、イギリスまで遡ります。
本書ではチェダーチーズが使われることからイギリスが発祥としています。
アメリカで人気となったのは19世紀、トーマス・ジェファーソンの影響といわれています。

それをハンバーガーにしたマック&チーズバーガーは、
ニューヨークなどのちょっとおしゃれなハンバーガーショップで食べれるそうです。

◎第19話 プライドとテリヤキ 第20話 正しいと思うこと
テリヤキバーガー(日本)

テリヤキバーガーは、1973年にモスバーガーが考案しました。
日本人の舌に合いバンズとパティにも合うテリヤキソースは、味噌を隠し味に考案。
照り焼きという言葉が魚をイメージさせたため発売当初は人気がでなかったみたいですが
そのような先入観のない女子高生には、素直に美味しいと評価されたそうです。
彼女たちの口コミで、その人気は全国に広がり、日本のバーガーの定番に。

(*ここまではモスバーガーのホームページを参照。以下が本日のバーガーで書かれた内容です。)

テリヤキバーガーの考案は、モスバーガーのオーナーがロサンゼルスに行ったとき
日系人の経営する「テリヤキハウス」というお店で食べたハンバーガーの影響があったと言われています。
照り焼きは、日本では魚に甘味のあるタレを塗りながら焼き、表面に「照り」をだす料理法だが、
アメリカでいうテリヤキは、ソースで味つけしたものを指します。
日本の醤油メーカーのセールスマンがアメリカに醤油を普及させるために発案しました。

テリヤキバーガーのテリヤキソースは、醤油、砂糖、洋酒、にんんく、が混ぜてあり、
濃厚で甘いソースだが、特に肉に合い良い肉なら濃厚さに負けることはありません。
テリヤキバーガーは、たっぷりと挟まれたレタスのおかげで
ソースがパンに染み込みすぎないように工夫されています。

◎第21話 二つの誘い

*ハンバーガーの普及
1920年代、アメリカでハンバーガーが一般的に普及します。
当時は週末に家族で郊外へピクニックに行ってハンバーガーをつくることが流行しました。
当初は自分で石を組んで簡易的なグリルを作っていましたが
次第にバーベキューグリルが市場に普及すると益々アウトドアのハンバーガーは人気になりました。
家族で食べれる「楽しくて、美味い」がハンバーガーの原点。

◎第22話 新旧のバーガー

●(旧)1920年代のアメリカ、バーベキューでつくられたハンバーガーを再現
パティは脂を多く使用。
ソースは、1837年にイギリスでうまれた元祖ウスターソースを使用。
日本のウスターソースと違い甘味はほとんどなく、酸味、塩味が強い。
このソース、とパティ・バンズのみのシンプルなハンバーガー。

●(新)アメリカの料理研究家B・Tレブランがつくったハンバーガー
パティはほとんどが赤身。
ソースは、玉ねぎとマッシュルームを牛脂で炒め、
ブイヨンと白ワインで仕上げたフランス料理のようなハンバーガー。

◎第23話 岡島の課題
スライダー(アメリカ)

一口でも食べれる小さいサイズのハンバーガー。
アメリカ海軍が考案?
揺れる船内のキッチンでハンバーガーが滑った(スライド)様子から名づけられた。
のんびりと食事ができなかった軍人には、一口でも食べれるバーガーが都合良かった。

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