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「冬物語」原秀則 7卷(ネタバレ)感想・考察

冬物語

第68話 もう力になれない

しおりに励まされて予備校に来る気になった光。
しかし、予備校には淳がいました。
(淳の実力は慶応・早稲田クラスで光は日東駒専も危ういので
一緒の授業をとることはないと思うのですが)
淳を避けようとする光。
光は、奈緒子を忘れようと勉強しようとするのですが
淳がいると奈緒子を思い出して勉強に身が入りません。

一方、しおりは勉強に身の入らない光の理由を察して
自分では光の力になれないと気づきます。
奈緒子だけが光の力になれると。
しおりは奈緒子に光の力になって欲しいとお願いするのですが
奈緒子は「もう光くんの力にはなれない」と。

第69話 北ウイング

光を励ましても効果がないしおりは、光を叱りつけます。
受験の辛さから、奈緒子さんから、逃げてるだけでしょ?と。
しおりは、まずは奈緒子にちゃんと向き合うように奈緒子の連絡先を光に教えます。
奈緒子がアメリカに行くことを知った光は成田空港で
奈緒子の前で何も言えず泣き崩れてしまいます。

第70話 ビックアップルの夜

アメリカ、ニューヨークに来た奈緒子。
光は、何も言えないながらも自分の想いを奈緒子にぶつけました。
初めて光から想いをぶつけられた
奈緒子は淳のことを思っていたら何故か涙がでてきます。

第71話 フロリダ半島にて

ニューヨークからフロリダまでやってきた奈緒子。
次第に奈緒子の中で、光の存在が大きくなってきました。

第72話 Over-sea Call

ついに奈緒子は光が気になってアメリカから光に電話をかけます。

第73話 センター試験の出逢い

’90年から共通一次試験→センター試験に呼び名が変わったんですね。
センター試験の会場でしおりは淳と偶然出会い、
試験の帰りの電車では、奈緒子と偶然出会います。

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第74話 求めあい、すれ違い

久しぶりに再会したしおりと奈緒子。
しおりは、今日偶然会って知った淳の人柄に
「奈緒子さんが好きになったわけ分かります」と奈緒子に話します。
彼氏を褒められたのに奈緒子は、あまり嬉しそうではありません。
この表情から読者は
「もしかして奈緒子は、光とヨリを戻すために日本に帰ってきた?」
と推測できます。

日本に帰ってきた奈緒子はまず淳に会おうとします。
しかし、すれ違いでなかなか会えません。

第75話 だいじょーぶだよね

淳は奈緒子が帰ってくると知って
先回りして奈緒子の部屋の前でずっと待っていました。
外は雪。
一年前はセンター試験の前日が雪でしたね。
そんな淳に奈緒子は後ろめたさを感じてしまいます。
そんな奈緒子を見てると「いつ別れを切り出すんだろう?」と
先が気になってきます。

奈緒子の部屋で久しぶりの再会に会話がはずみ・・・淳が帰ることに。
奈緒子は別れを切り出せませんでした。
しかし、自分の想いを言わなきゃと思い返して淳の後を追います。
そこで「わたしがいなくても・・・だいじょーぶだよね・・・」と淳に告白します。
「だから・・・」その先は泣いてしまって言うことができませんでした。

奈緒子が好きで仕方なく奈緒子につくしてきた淳にまったく非はありません。
それなのに淳は、泣きながら辛そうに別れを切り出す奈緒子を見て
現実を受け止めようとします。

第76話 合格したら・・・

淳と別れた奈緒子は、光に会いに行きます。
しおりと違って光の家の前で待ってるとかしないで
まず、予備校を見に行って、次に桂が働いているラーメン屋に行ってみるって
いうのがプライド高い奈緒子らしくていいですね。

光に会うと、奈緒子は光に「勉強を教えてあげようか?」と切り出します。
しかし、光は「一人でやってみる」と。
光は、今まで人に頼ってばっかりで一人で頑張ったことがなかったから
奈緒子に甘えるのはよすと言うのです。

珍しく光に反抗された奈緒子は、
これで合格できなかったら承知しないとムカッときますが
少し成長した光に微笑ましくもなります。
光が成長した描写は、この2年で初めてではないでしょうか?
試験まで、あと一か月。

第77話 日東駒専 三度び

光の三回目の大学入試は、日大、駒澤、専修の三校のみ。
学部違いで5回の試験を試みます。決め打ちですね。
国学院とか東洋を受験しないのは、ネームバリューがないからなんでしょうか?
試験するも三つの試験が不合格という結果です。
あとの二つの合否は?
合格しなかったら奈緒子とは、それっきりになってしまうのか?

第78話 サクラ・・・サイタ?

残るは日大の商学部と専修の商学部の合格発表のみ。
親のように合否発表を待つ奈緒子。
一緒に合格発表を見に行ってくれる桂。
いい彼女と友達に恵まれて羨ましいですね。
日大の商学部は不合格。
残るは専修の商学部のみ。
なんとか補欠合格していました。
それを聞いた奈緒子は二回目の「おめでとう」を光に言います。

第79話 冬の終わる日

専修に受かった光。
淳は慶応に合格していました。
そして、しおりも東大合格。
光が2年間頑張ってこれたのは奈緒子がいたからです。
奈緒子にお礼を言う光。
そして、今まで奈緒子にしたことを謝ります。

第80話 そして、この街から

今回が最終話になります。

渋谷から原宿を過ぎ代々木まで散歩する二人。
代々木で浪人時代を思い出す二人。
浪人時代、結局なんもなんなかったと話す奈緒子ですが
光は、そんなことないよ?と。奈緒子と出会えたと。
歩きながら手をつないで終わります。

2卷の最後と同じような終わり方です。
結局、光としおり、奈緒子の三角関係は
2卷の最後と同じ形に収まったということを表しています。

7卷まとめ

7卷は、成田空港で光が奈緒子に抱きついてから
坦々と物語が進行していく印象で感想が少ないです。

最終話で、光は偶然淳に会うと淳から東大も受かったことを知らされます。
背が高くて頭がいい。性格もいいのに
なんで奈緒子は淳ではなく自分を選んだんだろう・・・?と光は思います。
ここで読者の気持ちを代弁していますが答えは描かれません。
読者それぞれに答えをゆだねています。

考えてみますが、全7卷を何回か読んでもこの答えは分からないままです。
光は、奈緒子に気配りをしたというエピソードが何もないし
奈緒子に頼りぱっなしだった光ですが奈緒子を信頼して相談しているようでもないのです。
光は、奈緒子にはただ愚痴を言っているだけで
奈緒子は「仕方ないな?」という感じで光に助け舟をだす繰り返しなのです。
最後の最後で奈緒子に「俺はお前がいないとダメだ」という主張を初めてしたことで
光を選んだということになるんでしょうが・・・なんとなくしっくりこないです。

冬物語(7) (ヤングサンデーコミックス)

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