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「ラストイニング」感想~頭脳戦、心理戦の最高峰野球漫画!実際できる?~

ラストイニング
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ラストイニングは、ゲーム戦術を描いた最高峰の野球漫画!

ラストイニング37卷

ラストイニングは、2004年~2014年までビックコミックスピリッツで連載されました。
ラストイニングは高校野球漫画ですが、話が進むにつれて
高度な野球理論による心理戦の押収にドンドン引き込まれていきます。
ここまでのゲーム戦術を描いた漫画は、スポーツ漫画では
この「ラストイニング」と「ジャイアントキリング」が双璧でしょう。
監督が主人公というのも一緒です。

ラストイニングを深堀するために、似た作品とを比較してみました。


この漫画を読んだときの第一感想は
中原裕先生の絵は浦沢直樹先生に似てるというものでした。

登場人物自体もなんとなく浦沢先生と似ているキャラが何人かいます。
①暗い過去を持った現実主義者
ラストイニングでは主人公の鳩ヶ谷圭輔
浦沢先生の作品では、YAWARAの松田耕作、HAPPYの桜田純二
②太ったおじさん
図々しいのが共通してます。

ストーリー
主人公が甲子園出場を果たすために新監督に抜擢される冒頭部であったり、
理論に基づいた奇抜な練習方法の描写がでてくるなど、
同じビックコミックスピリッツで連載されていた「やったろうじゃん!!」と同系統の野球漫画です。
しかし、野球理論の奥深さは「やったろうじゃん!!」の比でないです。

高校生で頭脳野球は、どれくらいできる?

ラストイニングは、ほとんどの描写を練習や試合という野球で費やしています。
他の要素は最小限にしか描かれていません。
ドカベンを2000年代風にアレンジして描いた感じですね。
野球好きにはたまらない漫画なんじゃないでしょうか?

やはり2000年代の漫画らしく、キャッチャーの存在が光ってます。
打者と投手・捕手との駆け引きはもとより、他の守備や走塁、ゲームの流れなんかもテーマにしてます。
この漫画は、試合に勝ったり負けたりするのは、必ず理由があり、
それを選手の能力だけで語っても面白くないので、
いかに相手の先を読んだり、裏をかいてプレーしているか?
ということを語っています。

しかし実際、ここまでの頭脳プレーは高校生にできるものなのでしょうか?
(甲子園常連校ともなれば、このくらいのプレーをしているのかな?)
ここまでの頭脳戦、心理戦を描くなら、プロ野球を舞台にした方が面白くなったのでは?
という疑問が個人的にあります。

現役の高校野球の監督に甲子園に行く戦略みたいなことを雑談で聞いたことがあったのですが、
とにかく守備!そして投手のコントロール!と言っていました。
つまり、高校野球で勝つためのセオリーは、
「投手が低めに投げて、ゴロを打たしてアウトにする!」
というもの。
これさえ、きちんとできていれば、地区予選のかなりいいところまで行けるそうです。
それ以上の成果を出すには、いい選手を揃えられるか、にかかってくるとのこと。

ヤクルトスワローズに野村克也監督が就任したのが1990年。
ID野球で改革を行い、セリーグ優勝したのが1992年、
黄金期の西武ライオンズを破って日本一になったのが1993年です。
頭脳野球をチームに浸透させるのにプロでも3年はかかっています。
やはり、ここまでの頭脳野球を高校生に浸透させるのは、ちょっと難しいのでは?

ラストイニング 37 (ビッグ コミックス)

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