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大東京トイボックス8卷(ネタバレ)感想

東京トイボックス

「大東京トイボックス」8卷の感想です。

この漫画は最近知ったのですが、本当おもしろいです。
現在のゲーム業界舞台のフィクションですが
ゼビウス、ドルアーガの塔、ドラゴンクエスト、ファイナルファンタジーなど
実在のゲームの話が出てくるのでゲーム好きの人には、たまらない漫画だと思います。

社会人になってしまってゲームは、あまりやらなくなってしまいましたが
この漫画を読むとゲームに夢中だった頃を思い出します。
小学生の頃、友達が持っている人気ソフト目当てに大勢で遊びに行ったり、
ゲームしたさで親に隠れてゲームをやったりもしました。
大学生の頃は、一日中ゲームをして過ごしたってことも結構ありました。

この漫画の登場人物は、そんな私なんかが比べものにならないほど
ゲームに夢中になり、ゲームを愛し続けている人たちです。

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「自分が最高におもしろいと思えるゲームをつくりたい!」と夢みて
ゲーム業界に就職した登場人物たちは、金を稼がなきゃならないプロの世界で
自分の思い通りのものが創れない現実に苦悩し続けます。

この漫画のテーマは、
どんな弊害があろうが最高におもしろいゲームを創ることができるか?
ということです。
その最たる弊害が「ゲームに悪影響されて起きた殺人事故」という設定になっています。
ゲームは人を殺すのか?という重いテーマにチャレンジし
8巻では、このテーマを見事に回収しつつあるのです。

今日、Mr.サンデーを観ていたら丁度恋愛ゲームの特集が放映されていました。
恋愛ゲームはここ5年間で100億円近くも市場をのばしているとのことで、
仮想彼氏を選んで胸キュンしている何人かの女の子が紹介されていました。
そのうちの一人の女の子は、小さい頃のいじめが原因で、
ゲームの中でしか積極的にコミュニケーションをとれないと言います。
もしかして、この女の子にとってゲームは、
人生になくてはならないものなのかもしれません。

何故こんなことを書いたかというと
これ、8卷の内容にそのまま当てはまるんです。
「ゲームに影響されて落とした命もあれば、救われた命もある。」
とこの物語最大の障害を乗り越えたかと思わせて8卷は終わります。

物語の中で、ゲームに影響されて起きた事件について
ゲーム制作会社が記者会見するシーンがあるのですが、
そのときの台詞です。
「ゲームというのは何時間も、場合によっては何十時間もかかります。
 人の人生をそれだけ拘束しておいて、何も残らないようなモノなど
 いったい何のためにつくるというのです?」

たくさんの人に影響を与えるからこそプロ。
ゲームに限らず、漫画、スポーツ、テレビ番組、どれも同じですね。

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