「銀の匙」5卷が10月18日に発売されました。
NETでニュースにもなりましたが、
「銀の匙」4卷の初版が100万部を越えてたそうです。
1卷を発売して1年で初版100万部越えは小学館のコミックでは史上最速らしいです。
正直、1卷を買った感想は、
「単に農業高校を取材してそれをそのまま漫画にしただけ?」
というもので、がっかりしました。
その後3巻が発売された際に1卷あたり100万部越えという広告を見て
3巻まで読んでみましたが、感想は変わりませんでした。
そして、間を置いて5卷を読んでも・・・感想は同じです。
高校野球の話はちょっと好きかも?
あ、ピザの話も好きでした。
なんて言うのでしょうか?
北海道の大自然の雰囲気を描こうとしていて
命の素晴らしさというのか、
生命についてサラッと説教臭くならないように描いているのは感じるのですが
「だから何?」で止まってしまいます。
いくつかある某グルメ漫画のように農業や酪農の現状を描いて
その素晴らしい点と問題点を浮き彫りにして感心させるわけでもなく
ただただ、現状を描いているだけです。
このような漫画が売れるのは、少年漫画では珍しいと思いますね。
主人公は、何かの目標に向かって行動している訳でも何でもなく
環境に翻弄されっぱなしで一話一話が終わっていきます。
物語がないので子どもは解りにくいはずなのですが・・・。
これは俳句を詠んだときの感想に似ているかもしれません。
俳句は情景を詠んでいるだけなのに
その情景から自然・生命の素晴らしさを感じたり、人の様々な想いを連想させてくれます。
逆に何がいいのか、まったく解らないこともあります。
この漫画が売れているのは、前者のように感じる
読者がたくさんいるということなのでしょう。
少年漫画と言っても読者のほとんどは大人なのかもしれませんね?
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