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エヴァンゲリヲン新劇場版Q 感想その1(ネタバレなし)

11月17日に公開された「エヴァンゲリヲン新劇場版Q」を観てきました。

主題歌が宇多田ヒカル、
同時上映にナウシカに出てきた巨神兵の「巨神兵東京に現る」の特撮版という
サプライズもあってお得感が有り有りだったので。

そのお得感が手伝ってか分かりませんが、
なんと公開からわずか2日で77万人以上の動員数を記録して
土日2日間の興収と動員で2012年度公開映画のトップとなりました。

今作のエヴァンゲリオン新劇場版「Q」は4部作のうちの3作目にあたります。
新劇場版はTV版に描かれなかった新事実や新設定を描かれるということもあって
ファンから期待されてはいましたが、
1作目の「序」がTV版とほぼ同じ内容だったことからそれほど話題にはなりませんでした。
しかし、2作目の「破」で真希波マリという新キャラが登場し、
新設定の部分も所々で描かれるようになるとファン心理に火が点き始めます。
そして、今作の「Q」ではどうなるんだ?ということで
今回の動員数に至ったのでは? と思います。

まず、エヴァンゲリオンはTV版のときからそうですが、
何の解説もなしに1回観ただけでは、理解できないように創ってあります。
私は、TV版でいう25話と26話を映画で解りやすく創ったと言われる
「新世紀エヴァンゲリオンAir/まごころを君に」では、
観終わったあと結局何がなんだか解りませんでした。
NETでいろいろ調べて設定を把握して、
TV版を観直し、劇場版も観直して
やっと「そうゆうことだったのか」と理解できたところがあります。

重要な場面で登場人物が言う台詞は、
解ったような気になっていても
予め予備知識がないと理解できていないことがほとんどです。
歴史の教科書を読んでいるようなもので
先生から教わったり、自分で調べて、
教科書以外の具体的に歴史の背景を知らないと
物語の時系列が解らないのと同じです。
(中には教科書だけでも解る頭のいい人もいましたが・・・)

これだけの情報だと、不親切でおもしろくないアニメと思ってしまいますが
このアニメの凄いところは
何故こんなことが起きてるという状況が「完全には」解らなくても
物語に入り込めるところなんです。

「エヴァンゲリオン」は、大きく区切ると
①主人公の碇シンジたち 14歳組
②葛城ミサトたち 29、30歳組
③碇ゲンドウたち ネルフ、ゼーレ上層部
の三つの世代の物語です。

物語は③の思惑で進行していきます。
その思惑こそ解りにくく描かれている部分で、
①は、その思惑をまったく知りません。
それでも、①の行動には、理由がきっちりと裏ずけされており
丁寧すぎるほど心理描写されているので
①の視点で観れば、その思惑が解らなくても
充分物語を楽しめるようになっています。

②は、③の思惑に薄々ながら感じていて、
真相を探ろうとしてる組です。
②の組が把握している事柄までは普通に観てても理解できるので
②の視点で観てるとさらにおもしろい。
謎解きを②と一緒にしている感覚ですね。
TV版の後半は②の視点で描かれています。
(終盤になって③の視点で描かれますが、それが解りにくい)

さて、今作の「Q」同ですが・・・、
過去の作品とまったく同じです。
何故このような状況になっているのか?
理解できないまま観終わったというのが感想です。

どこが謎なのか?
続きは次回(ネタバレあり)書こうと思います。

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