スポンサーリンク

ねじまきカギュー6卷(ネタバレ)感想

9月19日に「ねじまきカギュー」6卷が発売されました。

6巻の帯に「3か月連続刊行スタート!!」と書いてあります。
今日は10月14日だから・・・7卷の発売がもうすぐ?
青年向けコミックは3ヶ月に1卷ペースで出るのも珍しいのに
中山敦支先生・・・大丈夫ですか?

この漫画を最初読んだときは、
「今までの漫画にないコマ割りだな」というのが第一印象でした。
デフォルメが上手い。
人物もデフォルメされていて、こちらの方は好みではありませんでしたが
(キャラの心理状態によって大きさが変わったりすのはいいのですが、
 顔、胸が大きすぎたり、脚が細すぎたりするのが・・・ちょっと)
コマ割りのデフォルメが好きでした。
大コマ、見開きを多用していて、
その派手さは、ハリウッドの一流アクション映画を観ているかのようです。
さらに圧巻だったのはページをめくった最初のコマのドンデン返し!
何度意表をつかれたことか。

それでも、1卷まではそれだけの漫画だというのが感想でした。
エンターテイメントに徹してはいても内容が薄く、
暇なときにでも読もうか程度の漫画でしかありませんでした。

しかし、2卷からこの漫画の核心に入っていきます。
主人公が通う桜木学園は、唯一の校訓「絶対個性主義=キャライズム」の
方針によって運営されていることが明らかにされるのです。
その個性とは、外見、能力に留まらず、信念も含まれるが、
「個性を認めないことも個性」とみなされるため
弱い個性はより強い個性に淘汰されていくことになります。

そして、個性豊かなキャラクターが次々と登場し、
個性が淘汰されては新しい個性が生まれるという
個性が入り混じって話が進んで行くので
おもしろくない訳がありません。

内容が薄いと思っていたこの漫画は、
世界の縮図を体現しているとも言える壮大なテーマを持っていたのです。

さて6卷ですが
4卷で「規律と理性」という個性によって学園統治していた風紀委員が
「愛は何より偉大」と信じる主人公の個性に淘汰されます。
そして新しい個性が登場します。
それは、愛は特定の人にしか与えることができないと考える
主人公の姉が持つ「家族愛」の個性と
優れた者が統治しないとコミュニティは腐敗すると考える
生徒会の「強者至上主義」という個性です。

主人公の姉の登場によって出鼻をくじかれた生徒会でしたが
ついに6卷で主人公一派に牙をかけます。
生徒会の新キャラも続々と登場し、
7卷は主人公一派と生徒会との総力戦になる予感。
どの個性が淘汰されてしまうのか?
続きを早く読みたい。

にほんブログ村 漫画ブログ 漫画考察・研究へ
にほんブログ村

テキストのコピーはできません。
タイトルとURLをコピーしました