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桑田佳祐(サザン) アルバム解説⑱~2001年~2002年 ROCK AND ROLL HERO~

サザンオールスターズ
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2001年~2002年リリース曲 「波乗りジョニー」、「白い恋人達」、他 アルバム「ROCK AND ROLL HERO」

2001年7月 波乗りジョニー
2001年10月 白い恋人達
2002年6月 東京
2002年9月 ROCK AND ROLL HERO(アルバム)

●「ROCK AND ROLL HERO」収録曲
1.HOLD ON (It’s Alright)
2.ROCK AND ROLL HERO
3.或る日路上で
4.影法師
5.BLUE MONDAY
6.地下室のメロディ
7.東京
8.JAIL 〜奇妙な果実〜
7.東京ジプシー・ローズ
8.どん底のブルース
9.夏の日の少年
10.質量とエネルギーの等価性
11.ありがとう

大森隆志サザン脱退!桑田はソロ活動へ! 昨年に続き「波乗りジョニー」、「白い恋人達」、とミリオン超えを連発!

2001年、サザンオールスターズのギタリストの大森隆志が脱退しました。
理由は、(桑田?との)音楽性の違いからソロ活動に集中するということだったようです。
その割には、ミニアルバムの発売が2005年と、時間が経っています。
そのため、脱退理由はいくつかの憶測がされています。

大森の脱退騒動があったため、桑田はこの年からソロ活動に入ります。
2001年、コカ・コーラNo ReasonのCMに「波乗りジョニー」、「白い恋人達」が採用されます。
(2002年は「可愛いミーナ」、「ROCK AND ROLL HERO」、「影法師」が採用)
「波乗りジョニー」は111万枚、「白い恋人達」は123万枚を売り上げ、
この年のミリオンセラー4曲のうち2曲を占めました。

桑田は2000年に続き、2001年もオリジナルアルバムは創りませんでした。
翌年にソロとしての2作目となるベストアルバム「TOP OF THE POPS」(売上は166.4万枚)と
桑田自身4年ぶりのオリジナルアルバムとなる「ROCK AND ROLL HERO」(売上は64万枚)をリリースしました。
このリリースに合わせて11月からソロとして初の5大ドームツアーを敢行しました。

「ROCK AND ROLL HERO」解説と感想~日本は「援助金(かね)は出しても口は出せぬ弱気な態度は世界№1」~

このアルバムにはミリオンセラーの「波乗りジョニー」、「白い恋人達」を収録しませんでした。
また、コカ・コーラNo ReasonのCMに採用された2002年発売の「可愛いミーナ」も収録されていません。
「可愛いミーナ」は、シングルにされなかったのが不思議なくらいキャッチーな曲です。
この曲に関して桑田は、「5年前(ヤングラブ発売当時頃)ならA面に持って来たかもしれないけど
2002年にそれをやってはだめなんだ。」と語っています。
このアルバムからシングルカットされたのは、「東京」という歌謡曲色の濃い曲です。
(「可愛いミーナ」は、このシングルのカップリング曲の4曲目に収録されました。)

このアルバムのコンセプトは、「孤独の太陽」(1994年発売)と似ていて、
2002年の社会性を反映させた内容となっています。
2002年は、不良債権問題などによって’90年代後半から続いた就職超氷河期の終焉が見え始めた年でした。
中国経済の急成長の恩恵を日本も受け始める兆しが見え始めた年で
日韓ワールドカップが開催されたこともあって、今までのような暗い雰囲気一色ではありませんでした。
’80年代と比較すると、雲泥の差ではありましたが・・・。

このアルバムは、この2002年の空気感を持っています。
全体的に暗いですが、暗すぎではありません。
しかし、このアルバムの空気感は、共感したくない部類の空気感です。
それは、64万枚というセールスに反映されています。
このアルバムは、適格に当時の日本の現実をつきつけているのはいいのですが
それを打破、もしくは逃避するようなところまで踏み込まれていないので
聴いていても満足感が足りないのです。

このアルバムで好きなのは②「ROCK AND ROLL HERO」です。
アメリカのロックテイスト満載でノリがいいです。
この曲は「ロックを覚えたての中学生が鳴らすようなギターリフ」をコンセプトに創られたと言います。
戦後、60年近く経とうしていながら
「未だ、日本人は従順な未成年」だと憂いています。
好きな歌詞は、日本は「援助金(かね)は出しても口は出せぬ、弱気な態度は世界№1」という部分。
2002年当時は、まだ「戦後レジームからの脱却」という言葉もありませんでした。
桑田佳祐は、このような歌詞を書いておきながら、
後にライブに来てくれた安倍晋三を目の前に、彼が嫌がるようなパフォーマンスをしています。

桑田佳祐という人物は、音楽活動、プライベートは真面目すぎるくらいに真面目なのですが
ライブパフォーマンスになると、盛り上がればいいというだけになってしまう傾向があります・・・。
マスコミの影響を受けやすいというか、思想に芯がないと言うのか、
大衆迎合主義的な人物なのだと思います。

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