スポンサーリンク

少女ファイト9巻 感想(ネタバレ)

「少女ファイト」9巻が8月23日発売されました。
この漫画は、初版限定ですが漫画+オマケがついてる特装版というのがあります。
特装版は4巻から発売され、初版限定なので現在買えるのは
最近発売した9巻だけということになります。

ジュンク堂書店に行くと、特装版と通常版が並んで陳列されていました。
特装版は表紙が男キャラで通常版は女キャラ。

9巻のオマケは、「黒曜谷高校バレー部ミニバック」で漫画と合わせて2200円です。
今回のオマケは興味なかったので・・・通常版の方を買いました。

作者の日本橋ヨヲコ先生の漫画は後追いで読んだのですが
「極東学園天国」「G戦場ヘブンズドア」「少女ファイト」と
どれも素晴らしい作品で、
新作がでるたびに過去の作品を上回る出来になっていて驚かせられます。

どの作品にも共通しているのは、思春期の葛藤が表現されていること。
日本橋ヨヲコ先生は人物を物凄く掘り下げるんですよね。

「少女ファイト」では、さらにそれが進化していて
黒曜谷高校バレー部のほぼ全ての登場人物にスポットライトを当てている群像劇となっています。
物語によって主人公が違うので他のキャラの影が薄くなるかと思いきや
このキャラとこのキャラは実は親類関係にあったり、恋愛関係にあったり、と
次々と人間関係が発覚されたり、きずかれていき、
現時点では、ほぼ全ての登場人物同士に何かしらの関係があるようになっています。
少し強引なところはありますが、そのためこの漫画の世界観は
皆が皆絆で結ばれているという一種の楽園となっているのです。
だから、読んでいるとなんだか幸せな気分にさせてくれます。

そして、「少女ファイト」の特徴をもう一つ。
絵が年々レベルアップしているんです。
手書きとパソコンとで書き分けるようになったことも影響しているんでしょうが
この漫画から抜群に絵が上手くなっています。
G戦場のときは線が太くて特徴ある絵でしたが、
この漫画ではトーンを多用するようになってアニメっぽい質感になりました。
絵の上手さと反比例するようにコミックの発売頻度は年々長くなって
今や一年に一冊しか発売されないのは残念ではありますが・・・。

さて、9巻です。
今卷は春高前夜のブレイクタイムと言った感じでしょうか。
黒曜谷高校女子バレー部のキャラ掘り下げも蜂谷以外は全員終わった感があり、
9感は蜂谷の話かと思いきやライバル達の話でした。

予告を見ると10卷はさらにライバル達にスポットライトがあたるようですね。
楽しみです。

にほんブログ村 漫画ブログ 漫画考察・研究へ
にほんブログ村

テキストのコピーはできません。
タイトルとURLをコピーしました