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ビートルズの凄さ⑩~生き方を作品に!5人目のビートルズの影響!~

ビートルズ
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5人目のビートルズは誰?5人目から見るバンドの方向性

「5人目のビートルズ」と言われることがあります。
元メンバーとして貢献した人を指す場合もあるのですが、
「4人のオリジナルメンバー以外で最もバンドに貢献した人は?」
という質問に回答するときにも使われます。

よく言われるのは
プロデューサーのジョージ・マーティン、
マネージャーのブライアン・エプスタイン、
唯一公式にクレジットされたプレイヤーのビリー・プレストン、
この3人でしょうか?

「5人目のビートルズ」は、他に何人かの候補者がいますが、
何人もの候補者に挙がっていない人で、個人的に追加したいのがオノ・ヨーコです。
後期のビートルズに最もビートルズに影響を与えました。

私的に5人目のビートルズを挙げるとすれば
前期は、ブライアン・エプスタイン
中期は、ジョージ・マーティン
後期は、オノ・ヨーコ
となります。

ブライアン・エプスタインは、無名時代のビートルズを拾い上げ、
イギリスだけでなく、世界のトップバンドにまで押し上げることに成功しました。
つまり、前期のビートルズは、デビューから世界のトップバンドとなるまでで
その功績は、もちろんビートルズ自身のものですが、
ブライアン・エプスタインの功績も大きいのも事実です。

中期のビートルズは、いろいろな録音方法によって新しい音を創りだして、
曲やアルバムに前衛芸術的な要素を持ち込みました。
それは、ジョージ・マーティンなしには到達できない偉業でした。
彼は、ほぼ全ての曲の編曲を手掛け、アカデミックな音楽理論をメンバーに教え、
バンドの無理難題なミックスの要求を何曲もこなしました。

オノ・ヨーコは、「芸術は生き方である」という哲学を持っていました。
その哲学は、ジョン・レノンを変革し、ビートルズをも変革してしまいます。
後期のビートルズは、オノ・ヨーコという強力な重力に引き寄せられるかたちで
正に、生き方を芸術(作品)にしてしまいました。

オノ・ヨーコが与えたビートルズへの影響の大きさ

心ないビートルズファンの中には、オノ・ヨーコがビートルズに与えた影響というと
悪い影響と捉える人もいるかもしれません。
(解散の原因はヨーコだったと未だに思い込んでいるビートルズファンはどのくらいいるのでしょうか?)

ヨーコが、いい影響を与えたことは後期のビートルズの作品を聴けば分かります。
ジョン・レノンが求めたものを持っていたのがオノ・ヨーコだった訳なので
その影響をたっぷり受けたジョンと、そのジョンに対抗するポールの作品群は
ヨーコと無関係であるばずがありません。
ヨーコを否定することは、後期ビートルズを否定することになります。

オノ・ヨーコがジョン・レノンに与えた影響は、ジョンを通してビートルズに感染し、
ビートルズからロックシーン全体に影響を与えて行きます。
その最たるものが平和という概念です。
それまで平和について、ジョン程真剣にテーマにした曲はなかったように思います。
ジョンがその境地に達したのは、明らかにヨーコによるものです。

そして、後期のビートルズは
「芸術は生き方である」というオノ・ヨーコが持っていた概念を
作品にしていきます。

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1968年~70年のビートルズは生き方を作品化した!

ビートルズが風化せずに現在も我々を魅了し続けているのは
1968年~70年のビートルズの部分が大きいと思います。
それは、これからどうやって生きていくか?というテーマを
リアルタイムで世界中の人たちに提示していることです。
これは、世界で初めての試みだったのではないでしょうか?

ビートルズの言動は、常に世間にさらされてきましたが
この段階になってくると音楽に留まらず、人生観を提示するようになってきます。
そして、それは作品にも顕著に表れていきます。
ジョン・レノンは、政治などの社会問題からプレイべートまでを。
ポール・マッカトニーは、子ども好きということやバンド解散を阻止したい心境を。
ジョージ・ハリスンは、インド哲学を。

特に、ジョン・レノンの「ラブ・アンド・ピース」の概念や
権力に媚びずに行動に移せること、
自分が正しいと思ったことは世間からのバッシングを受けても意見を曲げない
などのアティテュードは
宗教と言ってもいいくらいの強烈な人生観です。
ビートルズ解散後、その提示はさらに加速していきます。

ビートルズは、音楽を通じて人生について考えさせられる偉大なバンドです。

後に、ジョン・レノンは
「ぼくがこれまでどうやってきたかは教えられるけど
きみがこれからどうするかは、自分で考えなきゃ」
と言っています。

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