スポンサーリンク

英雄たちの選択〜地域対抗 プロが選ぶ最強の戦国武将~感想

[ad#co-2]

最強の戦国武将の決め方!

2020年10月31日、BSプレミアムで
「英雄たちの選択〜【地域対抗】プロが選ぶ“最強”の戦国武将」が放送されました。

各地で活躍した戦国武将を「九州」「中国・四国」「関西」「中部」「関東・東北」の5つのブロックに分類。
50人以上の専門家の見解をもとに、各ブロックのトップ10から上位3人を選出します。

スタジオでは、その上位3人から代表者をひとり選び、ブロック最強同士が対決。
最強の戦国武将(ナンバーワン)を決定していきます。
スタジオで最強を選ぶのに議論を戦わすのは、
磯田道史(歴史学者)、小和田哲男(歴史学者)、平山優(歴史学者)、千田嘉博(城郭考古学者)、
中野信子(脳科学者)、飯田泰之(経済学者)、橋本麻里(美術ライター)、の7人です。

戦国武将!地域ごとの最強ランキングと総合1位!

専門家が選んだ各地区のブロックの順位です。
太字がスタジオで選んだ地区代表者です。

九州ブロック

当時、九州はヨーロッパやアジア大陸との玄関口で
スペイン、ポルトガル、中国、朝鮮半島とどう付き合っていくかがポイント。
貿易で財政を潤し、新しい武器、技術を手に入れたいが、
南蛮の侵略に気をつけないとならない。
保守的な人は生き残れない地域です。

1位立花宗茂
2位島津義弘
3位島津義久
4位大友宗麟
4位立花道雪
6位加藤清正
6位竜造寺隆信
8位小西行長
9位鍋島直茂
9位高橋紹運

四国・中国ブロック

中国地方と四国地方は、中央を山地が連なり南北が隔てられています。
山岳地帯には、国衆と呼ばれる自主独立の在地領主が割拠していました。
この地域は、国衆をまとめることができなければ、
頭角を現すことができなかった地域でした。

1位毛利元就
2位長宗我部元親
3位小早川隆景
4位山中鹿介
5位尼子経久
5位尼子晴久
5位大内義興
8位毛利輝元
9位吉川元春
10位宇喜多直家

関西ブロック

近畿地方は京があります。
戦国時代、将軍(対立の将軍候補者含む)は
戦乱から地方にいること多く、京都の政治の中枢にいるのは公家でした。
彼らと上手くやっていくためには京都の文化的素養がないとなりません。
つまり、軍事的に優れている他に文化的な教養がなければなりませんでした。

1位黒田官兵衛
2位松永久秀
3位石田三成
4位三好長慶
5位明智光秀
6位藤堂高虎
7位浅井長政
7位六角義賢
7位大谷吉継
10位細川幽斎

中部ブロック

中部ブロックは、三英傑がベスト3で、三人とも愛知県出身。
愛知県は他の地域に比べても平地が多く、水、土にも恵まれているのが有利。

1位織田信長
2位徳川家康
3位豊臣秀吉
4位真田昌幸
5位上杉謙信
6位武田信玄
7位本田忠勝
7位真田信繁
7位今川義元
7位朝倉宗滴

関東・東北ブロック

関東・東北地方は独立心の強い大名がそろっている。

1位伊達政宗
2位北条氏康
3位北条早雲
4位直江兼続
4位蒲生氏郷
6位佐竹義宣
6位最上義光
8位佐竹義重
9位上杉景勝
9位太田道灌

総合

各地区を勝ち残った立花宗茂、毛利元就、松永久秀、豊臣秀吉、伊達政宗の中から
最強武将に選ばれたのは豊臣秀吉でした。

[ad#co-2]

最強武将を決める根拠!地域対抗にした理由!

観ていて最初に疑問に思ったのは
なぜ?最強の武将を決めるのに地域に分ける必要性があったのか?
ということでした。
ゲームのように各地域を勝ち上がっていった者同士が対決して日本一を決める?
という趣旨なのかと思いましたが・・・。

その回答には「どのように地域を統治したか?」という
領国経営の評価を重んじたからとの説明がありました。
領国経営者とは、現代に置き換えると
国を運営する政治家にあたり、企業経営者にも置き換えられることができます。
「どうやって効率的に目的を達成していくか?」という視点に注目したとのことです。
単純に「天下統一にどれだけ近づいたか?」みたいな視点だけで選んでいないとのことです。

その割には、真田信繁、山中鹿介、など領国経営に関して評価できるのか?
疑問符が付く武将もエントリーされていますが、
議論の内容は、過去にある最強武将ランキング企画のように、人気だけで決定してない内容でした。
但し、結局は論客の好みで決まってしまった感があります。
せっかく、経済、城郭、文化についての専門家が論客にいるのだから
地域で分けるよりも内政(民政・経済)、外交、軍事(戦略・戦術・城郭)、など
「信長の野望」のように能力別に分けて議論した方が客観性があったと思います。

五つの地域ごとに議論!ブロックの分け方に疑問!?

次に、議論を聞いていて疑問に思ったのはブロックの分け方です。
①九州②中国・四国③関西④中部⑤関東・東北
の五つのブロックに分けていますが
④の中部ブロックと⑤の関東・東北ブロックの分け方はどうなんだろう?と思いました。

中部ブロックは今の中部地方をそのまま当てはめていますが
室町時代は、京都の次に重要な都市は鎌倉で
鎌倉が関東の起点になっているので、
越後(新潟県)、甲斐(山梨県)、駿河(静岡県東部)辺りの勢力は
関東の合戦に密接に関わっています。
つまり、今川義元、北条氏康、武田信玄、上杉謙信は
直接戦っていることもあり、比較しやすく、
これらの武将の順位付けを先にして欲しかったです。

先に信長たち三英傑と信玄、謙信を順位づけしてしまうと
ブロック分けする意味がほとんどなく、
このブロックの覇者が最強武将という結果になってしまいます。
(実際そうでした。)
このような企画をする場合、元就、氏康、信玄、世代と
信長、秀吉、家康、世代とを比較し、
どちらの能力が上だったかを議論するのが醍醐味で・・・、
この議論が少なかったと思いました。

以上のことを考慮すると、地域のブロック分けは
「東海(静岡・愛知・岐阜・三重)+北陸」と「関東+甲信越+東北」に
分けて議論した方が面白かったのでは?と思いました。

関西ブロックは現在の近畿地方をそのまま当てはめていました。
このブロック分けは良かったのですが、議論の焦点を絞って欲しかったと思いました。
戦国時代は将軍の権威が失落し、その補佐役が権力を握っていました。
つまり、歴代の将軍の補佐役が天下を握っていたといっても過言ではありません。
その歴代の補佐役の比較に焦点を絞れば面白かったのでは?と思いました。
細川勝元、山名宗全、細川政元、細川高国、
大内義興、細川晴元、三好長慶、松永久秀、たちです。
時代が違うので、この中から優劣をつけるのは、かなり難しいと思うのですが
せっかく専門家が選んでいるので、こうゆうことにもチャレンジして欲しかったです。

[ad#co-2]
テキストのコピーはできません。
タイトルとURLをコピーしました