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イエスタデイ(映画)ネタバレ感想~ビートルズ好きなら絶対感動します!~

ビートルズ
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「イエスタディ」はビートルズファンなら絶対に観るべき映画!

「イエスタデイ」はビートルズファンなら絶対に観て良かったと思える映画です。
そして、ネタバレを含むので「イエスタデイ」をまだ観ていない方は、
そのあとに、このブログを読むことをお願いします。

監督は「トレインスポッティング」、「スラムドッグ$ミリオネア」のダニー・ボイル。
脚本は「ノッティングヒルの恋人」、「ブリジット・ジョーンズの日記」、
「ラブ・アクチュアリー」のリチャード・カーティスです。

「トレインスポッティング」では、
ドラックでトリップしている感覚を音楽と映像とで見事に表現し、
「ラブ・アクチュアリー」で、
ビートルズの「愛こそすべて」を歌いあげるシーンは心暖まりました。
音楽と映像との組み合わせが上手い二人が
ビートルズという題材に挑みます。

「イエスタデイ」はビートルズがいないというIF世界を描いていて
似た設定で、10年ほど前に連載された「僕はビートルズ」という漫画があります。
これもビートルズファンならオススメです。

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「イエスタデイ」大まかなあらすじ(ネタバレ)

舞台は、現代のイギリスの小さな海辺の「サフォーク」という町です。
主人公は、売れないシンガーソングライターのジャック。
ある日、突然停電が起き、全世界に12秒間の暗闇が訪れ、
その瞬間から世界は、ジャック以外ビートルズを知らないというIF世界となってしまいます。

そして、ジャックはビートルズの曲を自分がつくった曲として発表します。
最初は、注目されなかったものの次第に認められ、
一気にビックアーティストとなっていきます。
しかし、ビートルズの曲で売れると
ジャックは自分が盗作したという罪悪感に悩まされていくようになります。

一方、ジャックは途中、
幼なじみで親友のエリーが人生で一番大切な人だと気づきます。
しかし、それに気づくのが一歩遅かった。
ジャックが人気アーティストとなったことで
状況が一変し、エリーとはうまくいきません。

他人の曲で人気になったこと
エリーとのこと
ジャックは、この二つの問題を解決しようと、行動を始めます。

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「イエスタディ」はビートルズを語る映画ではなく、あくまでラブコメ!

「イエスタデイ」が良かったのは
ビートルズをメインテーマとせず、ラブコメに徹していることです。

ビートルズがいないというIF設定にした場合、
ビートルズがいないことでうまれる無限の現象が発生し、
それを描くとなると、ビートルズについてのかなりの知識が必要になってきます。

ビートルズは世界一ファンが多いロックバンドなので
描き方を間違えると、世界中のファンから
ビートルズを解っていないと批判を受けてしまいます。

例えば劇中では、ビートルズ存在していないことになっているので
ビートルズの影響を受けたオアシスというバンドも存在していないことになっています。
ここで、では、他のバンドは?
他に何が存在しなくなったの?
という方向に話が進んでしまうと、
ビートルズが創った文化に対しての知識合戦になってしまうのです。

「イエスタデイ」は、このような展開にせず、あくまでラブコメに徹しています。
ビートルズについてはサブテーマとして、
ラブコメとしての傑作を目指してつくられています。

ビートルズがいないことがギャグ!

「イエスタデイ」は、脚本がリチャード・カーティスなので
映像、エンディングなど「ノッティングヒルの恋人」と似ていると思いました。

そして、コメディの部分です。
ラブコメに徹し、ビートルズがいない世界を笑えるように描いているので、
細かい設定の矛盾点が気にならなくなってます。

ビートルズが存在しなくなったことを知った主人公のジャックは、
売れようと、ビートルズの曲を世に発表しようとします。
しかし、ビートルズが存在していないので、スコアも音源も存在していません。
何十曲もビートルズの曲を発表していくうちに、
ビートルズのコピーバンドをやっているわけでもない
売れないシンガーソングライターが、そんなに覚えているわけないと頭をよぎるのです。
ただ、どうやら完璧に再現されているわけではないことが途中で判明し、
それがギャグになっていて、そんなことはどうでも良くなります。

一番笑えたのが、
後半、ジャック以外にビートルズを覚えている人が出てきて
その人が「ビーイング・フォー・ザ・ベネフィット・オブ・ミスター・カイト」の
歌詞なんか間違えだらけ、とジャックに言うシーンです。
まず、ビートルズ好きでも大抵の人は、
この曲をカバーしようと思うことなんてないだろうし
まして歌詞なんか覚えている人、世界に何人いるのだろうか?

感動のエンディング!泣きます!

物語の途中、ジャックは、幼なじみで親友のエリーから
私と恋人になるのか?世界の人気者になるのか?選択を迫られ
ジャックは世界の人気者になることを選びます。
(ここら辺のメジャーデビュー前夜の物語は
オアシスのノエルの自伝と似てて、メジャーバンドのあるあるネタなのかもしれません。)

そして、次第にジャックは、その選択を後悔するようになり、
さらには、ビートルズの曲を盗作して
ビックマネーを手に入れている行為に罪悪感を持つようになります。

そんなときにジャックは、ある人物と会うことになります。
その人物とは、ジョン・レノンです。
この展開にはビックリしました。
ビートルズが存在していなかったことで、暗殺されずに生きていたのでした。

この世界のジョンは周りに誰もいない海辺に住んでいて
世捨て人のような生活を送っています。
ジャックが「決して勝ち組ではない人生ですね?」と質問すると
ジョンは「そんなことはないよ。幸せな人生だった。幸せと思えれば勝ち組さ。」と回答します。
この時点でウルッときます。

そして、ジャックの悩みを聞いたジョンは
「人生で大切なことは、愛している人に愛を伝えること!そして嘘をつかないことさ!」
とアドバイスします。

幸せと思えれば勝ち組
愛を伝える
嘘をつかない

この言葉は泣かせます。
これはジョンが、悩み悩みながら至った境地で
実際にジョンが語っていた言葉です。
(ズバリでなくてもニュアンスで)
この言葉を現在までの人生を全うしたジョンに言わせる。

そして、それを実践したジャックは最後に
子どもたちに囲まれながら「オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ」を歌っているという。

ビートルズ好きなら面白いこと、間違いなしの「イエスタデイ」感想でした。
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