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ビートルズの凄さ④~2回革命を起こしたバンドはビートルズだけ!~

ビートルズ
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2回革命を起こしたバンドはビートルズだけ!

1964年、ビートルズは全米進出を果たし、その人気は世界中に広がります。
それは、ビートルズに留まらず、
続いてイギリスから現れたバンドも次々と全米で売れるという現象をうみます。
この現象を英国文化が米国を席巻したことから
「ブリティッシュ・インベンション」と呼ばれています。

その渦中にいた主なバンドは
「ローリング・ストーンズ」、「デイヴ・クラーク・ファイヴ」、「マンフレット・マン」、
「ヤードバーズ」、「ハーマンズ・ハーミッツ」、「アニマルズ」、「キンクス」、「フー」、
などなどで、ロック史に名を連ねるそうそうたるバンドです。

これほどの規模のムーブメントを起こしたことは、ビートルズの凄さの一つですが、
ムーブメント(=ロックシーン)を
起こしたロックバンドは、他にもいます。
例えば、「レッド・ゼッペリン」というバンドは、
ハードロックというロックシーンをつくり、
あとに「ディープ・パープル」、「ブラック・サバス」などのバンドが続きます。

しかし、ロックシーンをつくるほどの爆発的に売れて支持された
バンドやアーティストでも
そのシーンでトップの人気を保てるのは3年前後で、ほとんどの場合
新しい概念を持った次なるバンドやアーティストに取って代わられてしまいます。
なので、ほとんどのロックシーンは3~4年で衰退し、
人気は、次の新たなロックシーンへと移行します。

自らが提示した新しい概念で一番人気を3年以上継続させる
スーパーアーティストも後に出現しますが、
新しい概念を複数回提示してトップを走り続けた人はいません。
つまり、ロックシーンを二つ以上つくった人はいないのです。

もう、お分かりだと思いますが、いないのではなく・・・、
唯一、それを成し遂げたグループがいたのです。
それが、ビートルズです。

*参考:ロックシーンについて
(読むの面倒くさい人はとばしてください。)
細かく言及すると、ビートルズやレッド・ゼッペリンらは、
ムーブメントを起こしたとか、ロックシーンをつくったというよりも、
類似的音楽を創っている数あるバンドの中から、
最も優れているであろう「型」を提示できたバンドということになります。
だから、同時期に類似的な音楽を創っていたバンドも、
その「型」をコピーして類似的音楽を創ったバンドも
一緒くたに同じロックシーンにくくられ、彼らはその代表者ということです。
ここでは、フォロワーをつくったということだけに焦点をあて、
ロックシーンをつくったという言い方をしています。

ビートルズは、アーティストとして世界の頂点を目指した!

ブリティッシュ・インベンション渦、当時
ビートルズは、アイドルとして世界の頂点にまで登りつめたものの
自由に行動できない日常に辟易し、次のステージへ上がることを模索していました。
そして、次のステージに上がるために、
アーティストとして世界の頂点を狙うことを始めます。

そして、ビートルズは、この偉業を達成します。
1967年に発売された「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」は
ロック史上最も価値のあるアルバムとして度々評価されています。
(評価はそれぞれで、何をアーティストとしての頂点か?
という定義の問題もありますが、ある程度の成果は収めたといっていいと思います。)

何故、ビートルズがアーティストしての頂点を目指そうという考えに至ったかは、
①同時期にデビューした作家性の強いボブ・ディランに影響されたから。
②ライブ活動に嫌気がさしたことで、スタジオでの音楽制作への意欲が増したから。
(スタジアムライブは、音響技術が追い付ていなかったため歓声で自分たちの演奏音を聴くのも難しかった)
と推測しています。

ビートルズが目指す次のステージは「ロック」というジャンルそのものを創ることだった!?

ビートルズもいきなりその評価を得たわけでなく、
ビートルズ中期とよばれる時代に出した以下3枚のアルバムで試行錯誤を繰り返し、徐々に成果を上げていきました。
ラバー・ソウル(1965年12月)

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リボルバー(1966年8月)

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サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(1967年6月)

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この試行錯誤を繰り返し、音楽を変革させ進化させるという過程は
「ブリティッシュ・インベンション」に続く、次のムーブメントとなりました。
もちろん当時、ビートルズだけが特別という訳でなく、
ムーブメントというからには、他のミュージシャンも同じことを考え実践していました。
ビートルズは、このムーブメントの中心バンドとして最も評価されたのです。

このとき(ビートルズ中期)のムーブメントはジャンルでくくられていません。
というのは、このときのビートルズの音楽は
実験に実験を重ねて、変革を繰り返し、多種多様になっていて一つにくくれないからです。

しかし、世界一有名なビートルズが
いろいろな音楽を取り入れてたり、実験をすることで
新しい表現を獲得しようとする方法論は、世界中に知れ渡ることになりました。
この方法論を提示したことは、自作自演の提示とともに
新たな実力あるバンドの出現を手助けしました。

このときの新しい表現を獲得し続けようとする音楽性
(変化し続ける音楽性)を、
世間では、いつの間にか「ロック」と呼ぶことになります。

つまり、ビートルズは「ロック」というシーンそのものの頂点に立ったということです。

次回は、ビートルズ中期の三部作の始まり「ラバー・ソウル」を紹介します。

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