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ビートルズの凄さ③~自作自演!最も手軽で最も深い音楽!~

ビートルズ
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何故これ程まで、ビートルズは影響を与えることができたのか?

前回は、ビートルズが世界を制した理由を考えてみましたが、
今回は、ビートルズが人気になったことで、後に与えた影響について考えてみたいと思います。

ビートルズの本当の凄さとは、
ビートルズに影響を受けたバンドが次々と何十年にも渡って出現し続けたことです。
特にビートルズ登場直後に現われたバンドは、直接的にビートルズの影響化にあったと言っていいと思います。
ビートルズのフォロワーでもアンチビートルズでも影響を受けたことには、変わりはありません。

何故、これ程までビートルズが後に影響を与えることができたのか?
その考察をする前に、まずビートルズが人気となった
1964年のポピュラーミュージック界の状況を確認していきます。

ビートルズに続け!ビートルズの影響の大きさ!

1964年、ビートルズの人気は世界中に広がり、社会現象になります。
その人気を物語るエピソードは数々あり、伝説になっています。
これからもこの人気を超えることはないと思います。

ビルボード(全米シングルチャート)で「抱きしめたい」が7週連続1位。
1964年のビルボード№1シングルとなります。

そして、1964年4月4日付けのビルボードで1位~5位を独占します。
1.キャント・バイ・ミー・ラヴ
2.ツイスト&シャウト
3.シー・ラヴズ・ユー
4.抱きしめたい
5.プリーズ・プリーズ・ミー

1位~5位独占という現象は、極論を言ってしまうと
当時のポピュラーミュージック界はビートルズ以外何もなかったことの表れでもあります。
そして、ポピュラーミュージック界は、ビートルズ登場以後、
次々と実力あるミュージシャンが現われ、ビジネス化していきます。

ビートルズの登場は、ポピュラーミュージック界を変革させました。
これは、ビートルズが64年にその人気で世界を制したことよりも凄いことです。

何故、ビートルズはこれ程のイノベーションを起こすことができたのでしょうか?

ビートルズ一番の革新性は「自作自演」!

何故、ビートルズ登場以後、ポピュラーミュージック界にミュージシャンが増えたのか?
その答えは、ビートルズが自作自演によって世界を制したからです。

ビートルズ登場以前は、曲の制作は、ほとんどが分業化されており
作詞作曲するプロ、アレンジするプロ、楽器演奏するプロ、それぞれが担当するのが常識でした。
しかし、ビートルズは、自分たちだけで作詞作曲し、アレンジし、
自分たちだけで演奏することに特化したバンドでした。
ビートルズは、他者のミュージシャンに頼ることなく、
最初から最後まで自分たちだけで完結できることを証明しました。

ビートルズのように成功したい、自己表現して認められたいと思う若者が、
次々とバンドを結成し、自ら作詞作曲した楽曲を持って、成功していくことになります。
それは1964年から3年後の1967年のアメリカで、結実します。
ドアーズ、ジェファーソン・エアープレイン、ヴェルベット・アンダーグランド、
グレイトフル・デット、ジミ・ヘンドリックス、ジャニス・ジョプリン、などなどが
67年にデビューし、ビートルズの次の世代とも言うべき彼らが新しい文化をつくっていくことになります。

自作自演は、手軽な音楽でありながら深くもある!

自作自演の成功は、誰にでも一流のミュージシャンと同じ土俵に立てることを提示しました。
そして、それは誰でも参加できるという手軽な音楽であると同時に
自分たちと少しでも同じ空気を吸っているリスナーを共感させる一番の方法でもありました。
つまり、労働者階級から中流階級までの若者が創った音楽は、
同じ立場の若者(リスナー)にとって、最もディープな音楽となったのです。

ビートルズが提示した自作自演の音楽は、
誰でも参加できるという最も手軽な音楽でありながら
最もディープな音楽
という魔力的な音楽となったのです。

手軽な音楽と言っても、もちろん人の心を動かすものを創ることは、容易なことではなく
常に自分自身で考える必要があり、常に新しいことを実践する必要がありました。
それは既存の概念を疑うというカウンターカルチャーにも繋がっていきます。
世界で初めて、多くの大衆が、幸せになるために
慣習に縛られず、自分自身で考え行動する必要があると気づいたきっかけでもあったのです。

ビートルズの自作自演による成功は、ロックという文化となり
ロックは世界中に一大ムーブメントを起こすことになります。

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