スポンサーリンク

「本日のバーガー」4巻感想~カールスジュニア、シェイクシャック、ウマミバーガー、ザ・カウンター日本上陸~

本日のバーガー

4巻は、神宮寺のライバルの上杉剣登の登場が多いです。
そして、神宮寺をめぐって平沢優花、梅原絵里奈との三角関係が勃発します。

近年、日本では高級なグルメバーガーがブーム

上杉剣登は、こだわりが強く高級なグルメ志向。
上杉が開業したハンバーガー店「ライズ」の名前は
ジャンクフードのイメージがあるハンバーガーの地位が上がることを願ってつけられました。
だから上杉が経営するライズは現在、一部の人にしか受けていませんが、
上杉はグルメ(高級で美味しい)ハンバーで全国展開したい夢を持っています。

これは、これからのハンバーガーチェーン展開としては面白いテーマです。
現在の日本のハンバーガーチェーン店には、上杉が言うようにジャンクフードのようなイメージがあります。
(マクドナルドが日本に上陸した1971年当時は高級感がありましたが・・・。)

日本のハンバーガーチェーン店を単価別に分類してみます。
①マクドナルド、ロッテリア、ファーストキッチン、ドムドムバーガー
⇓ワンランク単価が上
②モスバーガー、ウエンディーズ、ベッカーズ、バーガーキング、フレッシュネスバーガー

②の系統のハンバーガーチェーンはモスバーガーを除き後発組です。
日本で、ハンバーガーが珍しくなくなると、
値段が高くても美味しいものを出すチェーン店が次々に出現します。
その傾向は年を追うごとに強くなって、
1997年、ついに千円越えのハンバーガーを提供する「クアアイナ」が日本上陸し
現在まで日本で27店舗展開するという成功を収めます。

そして、千円前後のハンバーガーを出すヴィレッジヴァンガードダイナー(日本)が13店舗を展開。
ここ2、3年では、クアアイナ(ハワイ発)に続くアメリカのグルメ(高級)バーガーチェーン店が
次々と日本上陸、日本でのチェーン展開を行っています。
カールスジュニア(アナハイム発)、シェイクシャック(ニューヨーク発)、ウマミバーガー(ロサンゼルス発)、ザ・カウンター(ロサンゼルス発)、などです。

つまり、日本のハンバーガーチェーンは現在、②の系列よりも高単価の第三の系列のハンバーガー店がブームになっているのです。
①の系列の安価なハンバーガーのチェーン展開に参入すのは、大資本のチェーン店でも不可能に近い。
②の系列もウエンディズが2009年に日本から一時撤退するなど参入は難しい。
ということで、第三の単価の系列店の波が来ているのだと思います。
このブームに絡ませながら上杉は、高級ハンバーガー店を全国展開することに成功することができるのでしょうか?
今後の展開に期待です。

[ad#co-2]

4巻で登場の世界のハンバーガーを紹介!

◎第24話 答えと理想
ジューシー・ルーシー(アメリカ・ミネアポリス)

パティの中からチーズがとろけでるハンバーガー。
パティの中で熱を加えられたチーズが溢れ出し
通常のチーズバーガーとは異なる食感を楽しませてくれる。

◎第25話 本日の浅川
フルーツバーガー・桃(日本・甲府)

パインバーガーは有名ですが、他のフルーツを挟んだいろんなバーガーが
日本全国、各地で考案されています。
フレッシュネスバーガー甲府店では、山梨が桃の名産地であることから
「フルーツバーガー・桃」、「桃スムージー」など桃を使った甲府店限定メニューがあります。
フルーツバーガー・桃は、味付けにトマトソースにマスカルポーネチーズを使用、
ベーコンを挟んで桃の甘味を強調していないのが美味しさのポイントらしいです。

◎第26話 完成されたバーガー?
シルパンチョ(南米ボリビア・コチャバンバ)

アンブルゲサの肉をカツレツ風(パン粉をかけて焼く)にし
トッピングに目玉焼きを挟みます。味付けは、南米のサルサソース。
コチャバンバでは、良質な小麦が取れることから美味しいパンが食べられることで有名。
パン祭りを開くほどのパン好きが高じて、
アンブルゲサの肉だけでなくパン粉を絡ませるパティが考案された?そうです。

◎第27話 梅原からの依頼

*牛肉のランクについて
アルファベット⇒「A→B→C」の三段階に別れ、
肉がどれだけ取れるかの基準を分ける。
数字⇒「脂肪のノリ」、「脂肪の光沢と質」、「肉の締まりとキメ細かさ」、「肉の色つや」、の
四項目を「5→4→3→2→1」の五段階で評価する。
このランクには味の評価はありません。

◎第28話 羊を生かしたバーガー
ハギスバーガー(イギリス・スコットランド)

ハギスはスコットランドの伝統料理。
ハギスとは、茹でた羊の心臓・肝臓、玉ねぎ、オートミール、ハーブ、にんにく、牛脂などを
細かく刻み羊の胃袋に詰めて蒸したもの。
ハギスバーガーは、蒸しあがったハギスを胃袋から取り出しスライスして焼いてパティにします。
ソースは、スコッチウイスキー、ケチャップ、マスタード、メイプルシロップ、ビネガーを使用。

ハギスバーガーは、地元スコットランドでは人気のようですが、
世界的には、ハギスを好きな人と嫌いな人にはっきりと分かれるようです。
ハギスは、まったく受け付けない人も多いクセの強い料理。
ブッシュ元大統領が、2005年のG8にあたって「ハギス料理が出されることを懸念している」というジョークを発したり
アメリカの人気ドラマだったフレンズではハギスを料理するのにその臭さが笑いのネタになっていました。
作中では、ハギスのクセを和らげるために牛肉のパティを付け加えたハンバーガーにしています。

◎第29話 お祭りでバーガー? ◎第30話 屋台にあったバーガー
スロッピー・ジョー(アメリカ・アイオワ)

スロッピー・ジョーは、ミートソースとスライスチーズをバンズに挟んだもの。
1930年代、アイオワ州のカフェでジョーというコックが考案しました。
ミートソースは、牛ひき肉、トマト、玉ねぎ、セロリを微塵切りにして、
ケチャップ、砂糖、ウスターソース、リンゴ酢で味付けしたもの。
アメリカでは、野菜嫌いの子どもに野菜を食べさせることができるから家庭料理の定番で
ソースをつくっておけば、注文後すぐにつくれることから屋台にはもってこいのハンバーガーです。

◎第31話 困ったお願い

*ブランド牛について
兵庫県北部で育てられる但馬牛は、ブランド牛の原点といわれています。
ブランド牛の中でも有名なのは三大和牛と呼ばれる
「神戸肉、松坂牛、近江牛」(近江牛ではなく米沢牛を含める場合もある)。
三大和牛は但馬牛と関係が深いんだそうです。
神戸肉は但馬牛の中でも特に高い品質の牛肉を指す。
松坂牛、近江牛は但馬牛を素牛として、それぞれの生産地で育てられています。
三大和牛だけでなく、ブランド牛の約九割が但馬牛の血統を引いていると言われています。

本日のバーガー 4巻 (芳文社コミックス)


にほんブログ村 漫画ブログ 漫画考察・研究へ
にほんブログ村
[ad#co-2]

テキストのコピーはできません。
タイトルとURLをコピーしました