「本日のバーガー」2巻感想~美味しんぼを越えられるか?~

本日のバーガー

「本日のバーガー」は「ミスター味っ子」より「美味しんぼ」路線

「本日のバーガー」2巻は、ミスター味っ子のような味勝負から始まります。
でも味勝負は、珍しいレシピ合戦の応酬という展開になりがちで、
人間心理に踏みこむなどの、物語の深みをだすことが難しくなってしまいます。
この漫画は大人向け漫画なので、作者は失敗したと思ったのか味勝負はこれ一回きりですね。

第8話以降は1巻と同じく、美味しんぼを参考にしたような展開が多いです。
人間関係のトラブルが発生すると、主人公が食べ物を例にすることで解決するパターンです。
そして、昔食べた料理で、
美味しかったことだけは覚えているが、具体的には思い出せない。
それを主人公が僅かなヒントから再現を試みるというパターンも今作では数話見られます。
このパターンもグルメ漫画では王道的展開です。

「本日のバーガー」が美味しんぼと違うのは、
一話読み切りを目指していると思われ、適度な情報量で説教くさくもならないことです。
気軽に読み進められるのがいいです。
2巻も1巻と同じくサクサク読み進められます。

そして、B級グルメのハンバーガーが題材なので、より身近に感じられ、
読んだあと、紹介されたハンバーガーが食べれるところを探して今日にでも食べに行きたくなってしまいます。
今巻では、日本で考案されたハンバーガーも登場!!

2巻で登場の世界のハンバーガーを紹介!

◎第8話 美味なる戦い
フィッシュバーガー
アヒ・バーガー(アメリカ・ハワイ)
ライスバーガー(日本)

一般的にフィッシュバーガーに使われるのは白身魚。
脂分の少ない白身魚はフライが合い、特製タルタルソースをかければ、美味しいフィッシュバーガーの出来上がりです。
アヒ・バーガーは、焼いたまぐろを挟み、マスタード入りのマヨネーズを味付けしたもの。
ライスバーガーは、バンズに焼いたご飯を使用したもの。
日本人には焼いた魚の匂いは、パンよりお米に合います。

◎第9話 意外なベストマッチ
ターキー・バーガー(アメリカ)

七面鳥の肉を使ったハンバーガー。
アメリカでは、感謝祭の日にローストした七面鳥にクランベリーのソースをかけて食べる習慣があります。
ターキー・バーガーも、ブルーベリーやクランベリーをミンチにして肉に混ぜたりソースにして食べられるようになりました。

◎第10話 踏み出した先へ!
ルーサー・バーガー(アメリカ)

バンズにドーナツをつかったハンバーガー。
R&B歌手のルーサー・ヴァンドロスが1979年に考案しました。
ケータリングでオーダーしたハンバーガーがスタッフのミスでバンズだけ足りなくなってしまったが、
ルーサーはスタッフを責めることなく、朝食の余ったドーナツをパティに挟んで食べたと言われています。
それが美味しかったので、ルーサー・バーガーは全米に広がり、
現在では、ニューヨークのグーグルの食堂のメニューにもなっています。

◎第11話 守るべきものって?

*ハンバーガーの歴史
1世紀⇒パンに何かを挟んで食べる習慣の最古の記載。
1762年⇒ハンバーガーの前身のサンドイッチの名が初めて歴史に登場。
1880年代⇒ハンバーガー考案。
1900年代⇒ハンバーガーが売られ始める。

◎第12話 本当の思い
グリーク・バーガー(ギリシャ)

ピタ(ギリシャで日常的に食べられるパン)にパティ・野菜を挟み、
ザジキ(ギリシャで使われるヨーグルトのソース)をかけたバーガー。
ピタの歴史は数千年。
ギリシャでは昔からピタに焼いた薄切り肉を挟んだ「ギロ・ピタス」が人気でした。
それが数十年前、ハンバーガーに人気が奪われてしまいます。
そこで考案されたのがピタを使ったグリーク・バーガーで、ピタの人気を取り戻します。

◎第13話 プレゼントにバーガーを!
エビバーガー(日本)

1977年、日本のロッテリアが世界初のエビバーガーを考案、発売しました。
そのときのエビバーガーは、子エビをコロッケ状にして挟んだもので、
それから世界で様々なエビバーガーが考案、発売されていきます。
エビをすり身にしてパティのように固め焼いたもの、
エビフライをそのまま挟んだもの、など。

◎第14話 ジャズの都の味
ポーボーイ(アメリカ・ニューオリンズ)

ニューオリンズは、ザリガニが名産。
そして、ニューオリンズは植民地時代の名残でフランス文化が多く残っています。
その二つを合わせて考案されたのが、ポーボーイです。
ザリガニの身、玉ねぎ、ピーマン、にんにくを粗めに焼き
卵、塩、コショウ、パン粉を加えパティの形にしたら焦げめがつくまで焼きます。
それをトマト、レタスと一緒にソフト生地のフランスパンに挟み、ケイジャンソースで味付けします。
それがポーボーイです。

*ハンバーガーの定義
パンで具材を挟んだものはサンドイッチ。
ハンバーガーもホットドックもサンドイッチの一つ。
ハンバーガーで使用されるパンはバンズで、中に挟む肉の具材はパティと呼ばれます。
この漫画では、フラットブレットと呼ばれるパンもバンズとして認識されます。
フラットブレットで有名なものとして
ギリシャのピタ、インドのチャパティ、中南米のトルティーヤ、イタリヤのフォカッチャ、
があります。

◎第15話 畑中を捜して

*ハンバーガーの付け合わせ フライドポテト
フライドポテトはベルギーで発明され、アメリカで普及します。
フライドポテトは、20世紀初めに食堂のメニューとなりますが、
美味しいものを提供するのは至難の業でした。
フライドポテトは、揚げすぎないように注意深くみていなければならなかったし、
揚げたてでないと美味しくない。さらに高温の油による事故もおおかった。
1950年代、安全な業務用フライヤーが開発、
1960年代、ポテトの冷凍技術が飛躍的に進歩し、
これらの問題がクリアになって安価で美味しいフライドポテトが食べられるようになっていきました。

本日のバーガー 2巻 (芳文社コミックス)


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