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大長編ドラえもん8巻「のび太と竜の騎士」感想・考察~UMAと恐竜絶滅の謎に迫る~

大長編ドラえもん

大長編ドラえもん8巻「のび太と竜の騎士」の竜とは
恐竜・翼竜・首長竜など、白亜紀に生息していた爬虫類のことです。
今作は、これらの生物は実は絶滅していなかったという夢のあるミステリー的な話です。
恐竜絶滅の謎に迫り、ネッシーなどの未確認生物(UMA)と絡めて、久しぶりに面白そうな題材です。

恐竜絶滅の原因の中で、最も有力な説が隕石衝突説です。
6550万年前、地球に隕石が衝突。
巻き上げられた大量のチリが太陽光を遮り、10年程「衝突による冬」の時代が訪れる。
その間に植物は枯れ、続いて草食恐竜が死に絶え、肉食恐竜も絶滅する。

しかし個人的には、数千種を絶滅させるほどの変化が海中にも及んだのか?という疑問がありました。
恐竜・翼竜の絶滅はこれで説明がつきますが、
海中に生息していた首長竜の絶滅には根拠が不十分ではないかと・・・。
今回は、恐竜・翼竜・首長竜の絶滅の謎について
「のび太の竜の騎士」に沿って検証してみたいと思います。

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冒頭の議論 恐竜たちは本当に絶滅してしまったのか?

今作は冒頭、「のび太の大魔境」と同じような出だしです。
空き地にみんなで集まり、恐竜が本当に絶滅したかどうかの議論から始まります。
のび太は、ネッシーに代表されるように現代でも「大怪物をみたという人の話が・・・」と、
恐竜(竜)が絶滅したとは言い切れないと主張します。
しかし、のび太以外の全員は絶滅したに決まっているとのび太をバカにして議論は終わってしまいます。

のび太の大魔境のときのように「みんなで面白いことをやろう」みたいなことにはならないのです。
ネス湖のネッシーは首長竜なのか?とか、
どこかの海中には首長竜が、実は生きているのでは?
という展開にならないのは、残念です。
のび太の大魔境と違い、自分たちで謎を解き明かすという自主性がなく
巻き込まれ型で物語が進んでいきます。

のび太が主張するように、本当に恐竜(竜)は絶滅してしまったと言い切れるのでしょうか?
まず現代に、首長竜を見たという証言「ネッシー」の正体から検証してみます。

首長竜が現在にも生存!? 20世紀最大級のミステリー ネス湖の「ネッシー」

ネッシーは、スコットランド(イギリス)のネス湖で目撃される未確認生物(UMA)です。
UMAは、UFO、心霊現象、と並んで、20世紀、オカルトと呼ばれた最大級のミステリーでした。
UMAの中でも最も有名なのがネッシーで、
その理由は、目撃談、写真、映像の姿から恐竜が栄えた白亜紀の海の王者、
「首長竜の生き残りではないか!?」と、言われているからです。
太古に絶滅したはずの巨大生物が実は生存しているかもしれないという
夢をかきたてられるミステリーに先進国の間で大勢の人に興味を持たれてきました。
しかも、果てしない海より「陸によって閉じられた淡水湖になぜ?」ということが
一層謎をかきたてあげました。

しかし、ネス湖は1100万年前に形成されたとされ、
6550万年前に絶滅してしまった首長竜が、
そこで生きながらえてきたとは考えにくいとも言われてきました。
そして、この議論にある程度の終止符をうったのがある人物による告白でした。
最も首長竜に似たネッシーを撮った写真がトリックだと、
その写真を撮影した本人が1993年にカミングアウトしたのです。
この告白は、ネッシーは首長竜ではないことを決定的にしてしまいました。
(首長竜でなくてもなんらかの巨大生物がいる可能性は現在も残っています)

ネス湖のUMAは首長竜でなかったとしても、首長竜は本当に絶滅してしまったのでしょうか?
他の淡水湖、または広い海のどこかで生き残っている可能性はないのでしょうか?

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恐竜絶滅の原因 「のび太と竜の騎士」では巨大隕石衝突説を採用

話を「のび太と竜の騎士」に戻します。
今作は、前述したように巻き込まれ型で話が進んでいくので
地中に恐竜が生存していたという事実が判明したときの衝撃度がイマイチでした。
そして、恐竜の子孫たちは恐竜・翼竜・首長竜など竜と呼ばれる種族が
地中に追いやられた原因の解明と、その回避をするべく、
その原因となった時代(白亜紀)までタイムマシンで遡ります。

ここで、恐竜絶滅の原因であるとされる有力説「巨大隕石衝突説」が描かれます。
ドラえもんは、子ども教育という側面も強いので最も有力視される説を採用したのでしょう。
しかし、この説は最も有名なので、物語としての目新しさがなくなってしまいました。
大長編ドラえもんを読める年齢なら、
子どもでもこの説を既に知っている割合の方が多いのではないでしょうか?
恐竜の図鑑には必ずといっていいほど載っている説なので。

代わりと言ってはなんですが
ラストは、現在も恐竜が生き残っている原因をつくったのは
ドラえもんだったという衝撃的事実で終わります。
これは、中盤から伏線がはられていて、なるほどという結末になっています。

最新の恐竜(竜の種族)絶滅の原因 火山噴火説と巨大隕石衝突の併用説

「のび太と竜の騎士」の劇中では、隕石の衝突によって40度も気温が下がり、
地上の植物はおろか海中のプランクトンまでもが死滅したため
それを食す海中の生物も絶滅したとあります。

確かに、植物の葉などの栄養分がなければプランクトンなどの海中の微生物は激減してしまいます。
しかし、それだけで海中の膨大な種族が一度に絶滅してしまうのか?
この疑問を持っていたことはブログ冒頭で書きました。

長らく、恐竜絶滅の原因として隕石衝突説の他に火山噴火説も有力視されてきました。
最近では、火山噴火説と隕石衝突説のダブルパンチ説が有力になってきているようです。
インドのデカントラップ火山地域から放出された大量の二酸化炭素は世界的な温暖化と無酸素化を加速させた。
大量のマグマが海中に流れこみ、浅海域の無酸素化も進んだ。
これなら首長竜絶滅の原因にも納得がいきます。

ネッシーだけじゃない 首長竜(UMA)生存の可能性!

イギリス ネス湖の「ネッシー」”の他にも首長竜生存のミステリーは存在します。
最後に代表的ないくつかを紹介します。

「のび太と竜の騎士」で紹介されたUMA(首長竜)
スウェーデン スツール湖の「ストーシー」
http://umafan.blog72.fc2.com/?mode=m&no=51

ロシア ハイール湖の「ハイール湖の怪物」
http://chahoo.jp/khaiyr/

カナダ オカナガン湖の「オゴポコ」
http://blog.goo.ne.jp/eandg/e/068fa6cbcfa61ef622c340fb8b6fb895

コンゴ テレ湖の「モケーレ・ムベンベ」
http://machiukezoo.biz/archives/2555

その他で有名なUMA(首長竜)
アメリカ シャンプレーン湖の「チャンプ」
http://chahoo.jp/champ2/

日本 池田湖の「イッシー」
http://www.tokyo-sports.co.jp/nonsec/social/396087/

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