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「冬物語」原秀則 1巻(ネタバレ) 考察・感想

冬物語

1卷を1話づつ話(ネタバレ)を紹介しながら感想を書いていきます。

冬物語1巻

第1話 一緒に浪人したいコ、見つけた
主人公の光は、大学の中でも偏差値最下層と思われる八千代商科大学も落ちて浪人生になります。
そして、予備校(代々木ゼミナール?)に入った光は
美人な女の子雨宮しおりに一目惚れしてしまい、彼女と同じクラスに入学するのですが
そのクラスは、なんと東大専科。
光の人生はどうなっちゃうの?というのが第1話。
先の展開が気になる描き方で、続きを早く読みたくなります。

第2話 1/2の幸福めざして
2話は、ヒロインであるしおりちゃんを描いた話。
東大専科クラスの授業内容がまったく解らないと焦る光を
しおりが東大の赤門へ連れて行って、
「受験って何だろう?」という禅問答のような会話をします。
しおりちゃんが、ただ頭がよくてかわいいだけではなく、真剣に受験に取り組んでいることが分かります。
何かに真剣に取り組んだことがなかった光は完全にしおりちゃんに心を奪われてしまいます。

第3話 東大しか行きたくない
3話も再び魅力的なしおりちゃんを描いた話です。
そして、ほとんどの読者がこの回で初めて光を応援したいと感じたのではないでしょうか?
東大専科クラスの仲間と飲みにいくことになって、
「みんなは東大以外どこ受けたの?」という話になります。
さすが東大専科だけあってみんな名門校しか受けていない。
早稲田、慶応、中大クラスの大学を受かったという人もちらほら。
(ここで、しおりは東大1校しか目指していないことが判明されます)
本当のことを言えない光は、結局、嘘でごまかし、
飲むことで紛らわすことでしかその場にいられなくなってしまいます。
帰り道、自己嫌悪と飲みすぎたために泣きながらもどしてしまう光。
そんな少しおかしい状態の光を唯一気づいていたのがしおりちゃん。
心配で光の後をついて来たのか、吐いている光を介抱してあげます。

第4話 もう一度よく考えて
4話は、光の秘密(常識はずれな行動)を
しおりにカミングアウトする話で、ハラハラドキドキです。
全国模試1位の結果ながらこんな成績では、
また東大に落ちてしまうと不安に思うしおりちゃん。
そんな不安がるしおりちゃんを見かねて光は自分の模試の結果を見せます。
八千代に落ちた実力の光にビックリするしおりちゃん。
さらに東大を目指している理由、「好きな子が東大を目指しているから」
ということまでカミングアウトするんです。ちょっと笑ってしまいましたが。
「光・・・意外と勇気あるじゃん!」と思いながら一方
「光・・・もうだめだろ」?と先の展開が気になる終わり方です。

第5話 好きな人いるの、東大に
5話は、しおりちゃんにカミングアウトしたために自業自得とはいえ、
自分としおりちゃんとの差(現実)を考えざるを得ない状況になってしまった光。
落ち込む光は予備校に行けなくなってしまいます。
そんな光を心配して・・・なんと!
しおりちゃんは光の家まで行って光を励ますのです。
しかし、ここでしおりちゃんが東大に行きたい理由が明かされます。
その理由とは「好きな人が東大にいるから」だそうです。
かわいそう・・・光。

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第6話 おまえ、こいつ
6話はとにかく光がかわいそうな話で、
しおりちゃんとその彼氏と飲むことになってしまいます。
しかも彼氏は東大生・・・残酷すぎるシュチュエーションです。

第7話 うらやましいな、光くんの彼女
7話は、光が風邪をひいたしおりちゃんに授業ノートを届けに行く話で
しおりちゃんの部屋が舞台。
ここで無謀にも光はしおりちゃんに告白しようとします。
とうとう耐え切れなくなってきたか?

第8話 人ごみのなかで
しおりちゃんに彼氏がいることを思い出して
モンモンとして元気のない光。
それを見たしおりちゃんは
映画に誘って、夕食を一緒に食べようと誘ったり、
分かりやすい参考書を紹介したりと、光を元気づけようと試みます。
光は、決して手に入らない好きなコに優しくされて
ついに耐えられなくなってしまいます。
人ごみのなかで、好きなことを告白します。

光には、ビックリしましたね。
勉強はまったくダメなのに女の子には積極的で。

第9話 受講変更届提出
しおりちゃんをあきらめるため
東大専科コースから自分の実力のコースへと変更を決意する光。
変更届の変更窓口には、朝早くにも関わらず、しおりちゃんが待っていた。
しおりちゃんからはっきりとではなかったが
恋人にはなれないことを告げられる光。

1卷まとめ
1巻は、雨宮しおりがとにかく魅力的に描かれているので
光が好きでたまらなくなってしまうのもわかります。

1話ごとのストーリーにも盛り上がりが必ずあって
1話1話読むだけでも充分おもしろい。
通して読んでも、話の展開が早くて、
次から次へと先が読みたくなりますね。
4話で自分の実力をカミングアウトして8話で告白というテンポの良さです。

「冬物語」1巻は原先生の数ある作中の中でも
ベストな内容なのではないか?と思うくらいのおもしろさです。

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冬物語(1) (ヤングサンデーコミックス)

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